坪月商50万円、目黒『炉端と酒 きいと』は“当たり前”の追求で売上倍増【連載:居酒屋の輪】
みんなの幸せを“生糸”のように紡ぐ店づくり
「仲間たちの人生について、本人が考えている以上のことを思い悩んでいきたいです。1人ずつコミュニケーションを大切にしながら、自分の人生かのように考え抜いてきたからこそ、ひとまず3年は良い関係性を続けることができました。人ありきの事業ですから、みんなで完成度を高めながらやってます」
創業メンバーである仲間たちは開業から3年経っても変わらずお店の主軸。現在はアルバイトが1人増え、5人体制で店内を切り盛りしている。
「去年までは別のアルバイトスタッフがいたのですが、彼はデザイナーを目指していたので『ちゃんと夢を追いなさい』と送り出しました。今の新スタッフはフラワーショップを開業するのが目標なので、それだったらサポートできることも多いと考えています。縦糸と横糸がつながるように、さまざまな人生が紡がれていくこと夢見て『きいと』と名付けたので、みんなの幸せも紡いでいけたら最高です!」
開業から3年間、コの字カウンターの中心からスタッフたちの笑顔、そしてお客の笑顔が絶えないよう“当たり前”の仕事を続けてきた坂上さん。周年記念を契機に皿洗いなども含めた全てのポジションを移動する働き方に変え、積み重ねてきた“当たり前”の手本を見せつつ、新しい“当たり前”も模索しているという。
取材を終え店内を見渡せば、スタッフも笑顔、お客も笑顔。とにかく心地よい空気が店内に満ちている。坂上さんが言うところの“当たり前”は、やはりハードルが高いようにも感じるが、とにかく多くの笑顔で満ちているお店が繁盛することは“当たり前”の帰結なのである。
『炉端と酒 きいと』
住所/東京都品川区上大崎2-14-3 三笠ビルB1F-D
電話番号/03-6277-3337
営業時間/17:00〜24:00
定休日/日曜
坪数・席数/約13坪・22席
https://www.instagram.com/kiito_meguro2/
