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オープン半年で坪月商70万円に成長。『めしや ヒロキ倶楽部』の実力を徹底解剖

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LINK STYLE飲食事業部 営業本部長の村野寛騎氏。『めしや ヒロキ倶楽部』の業態開発、グループ店の商品開発は村野氏が一手に担っている

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株式会社LINK STYLEが2023年4月にオープンした東京・西新宿の『めしや ヒロキ倶楽部』が凄まじい大ヒットを飛ばしている。客単価5,900円とややアッパーな居酒屋だが、14坪27席の客席は2週間先まで予約で満席となり、坪月商は70万円を突破した。『酒場 つむぎ堂 新宿店』に続き、繁盛居酒屋を輩出し続けるポイントについて、同社飲食事業部 営業本部長の村野寛騎氏に聞いた。

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20代後半~30代前半をターゲットに絞ったコンセプトが大当たり

23坪60席の規模で月商1,500万円を売り上げる東京・新宿の繁盛居酒屋『酒場 つむぎ堂 新宿店』。この店を運営しているLINK STYLEが2023年4月に同じ西新宿エリアに『ヒロキ倶楽部』をオープンしたことは「飲食店ドットコムジャーナル」で既報済みだが、こちらも『つむぎ堂』に負けない大ヒットを飛ばしている。

『ヒロキ倶楽部』は店舗規模14坪27席で、客単価は5,900円。オープン初月に月商800万円を売る順調な滑り出しを見せると、そこから着々と売上を伸ばし、10月には最高月商993万円をマーク。月商1,000万円の大台超えを目前としている。

木目を基調とした落ち着いた雰囲気の内装。客席はカウンター9席、テーブル4卓、個室1室で構成している

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『ヒロキ倶楽部』が大ヒットした要因について、同社営業本部長の村野寛騎氏は「ターゲットの年齢層を20代後半〜30代前半に絞った業態コンセプトがピタリと当たった」と説明する。

「『つむぎ堂』はもともと30〜40代をメインターゲットにしていましたが、蓋を開けてみると想定以上にお客様の年齢層が低かったんです。このことから若者にも品質重視の居酒屋ニーズがあると考え、料理の品質により重きを置いている小料理屋に着目。外食経験が浅い20~30代の方にとって小料理屋は敷居の高い店が多いため、そうした利用しにくいポイントを取り除くことによって新たなマーケットを掘り起こせると考えました」

写真手前から、売上げトップの「厚切り牛タン」(1,628円)と出数トップの「倶楽部のポテトサラダ」(748円)。ポテトサラダはトッピングを柴漬け、ちりめん山椒、いぶりがっこの中からチョイスできる

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栗田利之

ライター: 栗田利之

フリーランスの記者として、15年以上にわたって外食経営誌の記事を執筆。大手、中堅の外食企業や話題の繁盛店などを取材してきた。埼玉県下を中心に店舗網を拡げている「ぎょうざの満洲」が贔屓の外食チェーン。