【今週の飲食業界ニュース】麻布台ヒルズ開業、ガスト30品目値下げ、飲酒ガイドラインほか
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2023年秋以降の飲食業界に関するニュースの中から、特に注目されている話題をピックアップ。新たな複合商業施設のオープンや、原材料費高騰の中での『ガスト』の値下げなど、飲食業界の新たな動向をチェックしておこう。
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11月24日『麻布台ヒルズ』開業。ミシュラン一つ星の『サーワーン ビストロ』なども入店
複合施設『麻布台ヒルズ』が11月24日に開業した。オフィス、住宅、ホテル、商業施設、文化施設、インターナショナルスクールなどのほか、飲食店も多く入店している。京都発のスペシャルティコーヒーブランド『% ARABICA（アラビカ東京）』は、東京初進出にして麻布台ヒルズに2店舗をオープン。グルテンフリーなどのヘルシーメニューが味わえるビーガンカフェ『8ablish（エイタブリッシュ）』は、南青山から移転オープンした。また、開業から7か月でミシュラン一つ星に輝いたタイ料理『SAAWAAN（サーワーン）』のカジュアルライン『SAAWAAN BISTRO（サーワーン ビストロ）』の入店も注目。『SAAWAAN』の人気メニューだけでなく、この店だけのために開発されたメニューも味わえるという。
©CDBOX for Mori Building Co., Ltd. - Azabudai Hills（「森ビル株式会社」プレスリリースより）
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コロナ禍で大幅減収の『ガスト』、11月16日より30品目を最大200円値下げ
値上げが続く飲食業界において、ファミリーレストランチェーンの『ガスト』は11月16日、人気の「チーズINハンバーグ」を800円から750円にするなど、30品目を最大200円値下げした。運営する株式会社すかいらーくレストランツはコロナ禍で大幅減収となったものの、競争優位性を確保することで、客足を取り戻す狙いがあるとみられる。
すかいらーくホールディングスが11月10日に発表した23年12月期第3四半期累計（1～9月）によれば、連結最終損益は45億3,000万円の黒字となったが、今回の値下げによって客足が戻らなければ、より厳しい状況に陥る可能性がある。
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適切な飲酒量は？ 国が初めて飲酒ガイドライン案を作成する方針
厚生労働省の有識者検討会は、アルコールによる健康被害を防止する目的で、酒に含まれるアルコール量から健康へのリスクを示した「飲酒ガイドライン」の案を、11月22日の専門家会議で取りまとめた。国としてこうしたガイドラインが設けられるのは初となる。
ガイドラインによれば、男性は1日当たりの純アルコール摂取量が40グラム以上、女性は20グラム以上だと、生活習慣病のリスクが高まるとのこと。飲酒による影響は年代や性別、体質によって異なるものの、1日当たりの純アルコール摂取量約20グラム以上の生活を続けると、大腸がんの発症リスクが上がるといった研究も記載されている。「飲酒ガイドライン」は、パブリックコメントなどを経て、今年度中に最終決定する予定だ。
新型コロナが第5類に引き下げられて以降、客足は緩やかにコロナ禍以前の水準に戻りつつある。こうした回復の動きに伴い、飲食店でのアルコールによるトラブルも増えてくるだろう。提供する側の飲食店としても、ある程度の目安は知っておきたいところだ。
