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飲食店が2024年に注目する街&グルメトレンドを調査! キーワードは「再開発」「ノンアル」

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新型コロナウイルス感染症が5類に移行し、アフターコロナの意識が明確になった2023年も残りあとわずか。2024年は何がトレンドになると飲食店経営者は見ているのだろうか。今回は、弊社が実施したアンケート調査の結果から、2024年に注目する「街」と「食」について紹介する。

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■調査概要
調査対象:飲食店ドットコム会員(飲食店経営者・運営者)
回答数:279名
調査期間:2023年11月27日~2023年12月3日
調査方法:インターネット調査

■回答者について
本調査にご協力いただいた回答者のうち67.7%が1店舗以内の運営店舗。また、回答者のうち東京にある飲食店の割合は58.8%(首都圏の飲食店の割合は75.6%)となっており、こうした背景が結果に影響していると推測される。

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2024年に飲食店が注目したい街1位は「渋谷」

まず飲食店経営者に、2023年にグルメ雑誌等で取り上げられた東京23区の18の街(※下記表を参照)に「その他」を加えた候補から、飲食店として2024年に最も注目している街を聞いたところ、1位は「渋谷」(11.8%)となった。渋谷駅周辺は「100年に1度」ともいわれる再開発が行われており、11月には「渋谷サクラステージ」が開業、2024年には複合施設「渋谷アクシュ」がオープンする予定だ。選定理由には「トレンドが集まる街だから」「駅前の再開発が進み街に活気があるから」「インバウンドや若者が集まる街だから」などが挙げられており、再開発への注目度の高さが明らかとなった。

2位は「麻布十番・六本木」(11.5%)。「麻布台ヒルズがオープンしたから」「店舗の入れ替わりが激しく、実力店が軒を連ねている」「インバウンドと高所得者の両方を上手く取り入れていける場所だから」といった理由が挙げられており、こちらも麻布台ヒルズを中心とした再開発が注目されている。

3位は「銀座・有楽町」で、「インバウンドが多いから」「日本で最高峰の立地だから」「新しい発想と技術の料理人が集まりそう」といった選定理由が挙げられた。5類移行後にインバウンド需要が増えたこともあり、2024年も国内外から人が集まる場所として注目される。

なお、4位は「東京・日本橋」(10.4%)、5位は「浅草・押上」(5.7%)。上位5位までのうち、「渋谷」「麻布十番・六本木」「東京・日本橋」は再開発が進んでいる街、「銀座・有楽町」「浅草・押上」は商業施設や観光地がある定番の街という結果となった。

飲食店リサーチ「2024年に注目の街・食トレンドについて」より

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外食トレンドのキーワードは「低・ノンアルコール」「コミュニケーション重視」

2024年に流行りそうな外食トレンド(メニュー、業態、コンセプトなど)については、さまざまな意見が寄せられた。なかでも「低・ノンアルコール」「コミュニケーション重視」といった点がキーワードといえるだろう。

2023年も低アルコール・ノンアルコール商品が多数発売され、健康志向の高まりからベジタリアンやヴィーガン対応の店も注目されたが、2024年も引き続き需要があると見られている。また、コロナ5類以降は改めてオフラインでのコミュニケーションが見直されたこともあり、飲食と人、モノ、コトを組み合わせた体験型の飲食店にも注目するという声が複数あった。

飲食店経営者に、回答したものが流行ると考えた理由を聞いたところ、「店舗視察をする中で感じたから」という回答が圧倒的だった。「SNSで見かけるから」という回答も多く、飲食店経営者は実際に店舗を視察し、SNSやメディアなどからトレンドをチェックしていることがわかる。

飲食店リサーチ「2024年に注目の街・食トレンドについて」より

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2024年はインバウンドを含む、外食需要のさらなる高まりが期待される。動き続ける街やトレンドに注目しつつ、自店の経営に活かしていってほしい。

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富江弘幸

ライター: 富江弘幸

ビールライター、編集者。出版社などでライター・編集者として活動し、中国留学、英字新聞社勤務などを経てビールライターに。ビアジャーナリストアカデミー講師も務める。著書に『教養としてのビール』(SBクリエイティブ)。https://localandbeer.com