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深夜も客足が途絶えない池尻大橋『酒と麺タイノタイ』。「〆ラーメン効果」で売上2倍に!

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『酒と麺タイノタイ』を運営する株式会社スケイルの代表取締役・田中秀和さん

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池尻大橋駅東口から徒歩1分ほどにある『酒と麺タイノタイ』。ラーメン居酒屋スタイルの同店は、2023年5月10日にオープンして以来、地元民を中心に着々と支持を集めてきた。閉店は深夜3時とあって、東急田園都市線の最終電車が訪れる午前0時半を過ぎても客足は途絶えない。

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「ここは渋谷、中目黒、三軒茶屋の真ん中に位置しており、仕事を終えた飲食店の従業員も多くいらしています」と話すのはオーナーの田中秀和さん。店の周囲には大手企業の本社ビルをはじめ、東邦大学医療センターや自衛隊中央病院など大規模な病院もあり、眠らない街とまではいかずとも深夜まで働く人々は多い。その需要を満たして深夜のオアシス、憩いの場になっている理由はどこにあるのだろうか?

「飲食店で大事なのは〆」。ラーメン居酒屋の競合が少ない池尻大橋駅前に開業

『酒と麺タイノタイ』の客単価は3,500円ほど。高単価な飲食店が多い池尻大橋駅前にあって、仕事帰りに気軽に立ち寄れる貴重な場所である。さらに、同店の魅力を高めているのが真鯛の旨みを凝縮した看板メニューのラーメンだ。

1階カウンター席。基本的には3人体制で店を切り盛りしている

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「家に帰ってから思い出すのって〆で食べた料理が多くないですか? だから私は飲食店で大事なのは〆だと考えています。『酒と麺タイノタイ』はおつまみを楽しんでからの〆でも、最初から〆だけでもOKというコンセプトなんですよ」

酒を呑んだ帰り道、駅前にラーメン屋があれば立ち寄りたくなるのが呑兵衛の性。最後の一杯が記憶に残れば「次は一軒目から」とリピーターの獲得につながる見事な仕組みである。

「オープンの告知はInstagramでお伝えしただけだったこともあり、当初は今ほどの客入りではなかったですね。ジワジワとリピーターを獲得して定着していった感じです」と、開業からの1年を振り返る田中さん。ラーメン居酒屋という宴会に不向きな業態ながら、会社員の常連客が幹事として地下のフロアを貸し切ることも増えてきたという。

もちろん売上が2倍に伸びたという背景には、ラーメンそのものの味わいも欠かせない。

「真鯛の旨塩ラーメン」(980円)。鯛の旨みが詰まったスープは胃もたれせず〆の一杯に最適

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タシロアキラ

ライター: タシロアキラ

大学の教育・研究の記事を中心に20年ほど紙媒体のライターとしてキャリアを重ねる。フリー転身を機に、趣味である食、スポーツ、ガジェットのジャンルでWEB記事執筆にも進出中!