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飲食店は万全の繁忙期対策を! 「忘年会」への参加意向が昨年比で大幅に上昇

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画像素材:PIXTA

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コロナ禍に突入した2020年から約3シーズンにわたり、忘年会の実施率は大きく低下した。しかし今年5月、新型コロナウイルス感染症の位置づけが「5類」に移行した頃から、飲食業界は堅調に回復。2023年末は、コロナ禍以前のような繁忙期を迎える飲食店も多そうだ。

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そこで今回は、株式会社ぐるなびが会員を対象に実施したアンケート「宴会・忘年会への意識と望むこと」の結果や、10月に公表された集客対策セミナーレポートから、今年の忘年会の傾向と飲食店の対策を紹介する。

ビジネスよりもプライベートの忘年会への参加意向が高い

「2023年の忘年会の参加予定・意向」の結果は、ビジネスの忘年会に「参加する」(12.3%)、「開催されれば参加する」(34.9%)となり、約47%が参加予定・意向があることがわかった。一方、プライベートの忘年会の場合、「参加する」(27.8%)、「開催されれば参加する」(39.0%)で、約67%が参加予定・意向ありと回答。ビジネスよりプライベートの忘年会への関心が高いことが数字にあらわれた。また昨年の忘年会の参加実績は、ビジネスで27.0%、プライベートで47.5%であったため、今年は需要が高まっていることもうかがえる。

ぐるなびPRO「2023忘年会は参加意向強まる ビジネスでは『大人数』、プライベートは『少人数』志向」より

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「2023年の忘年会で希望する開催規模(人数)」は、ビジネスの忘年会では「7~10人」(31.4%)、プライベートの忘年会では「4人以下」(38.4%)が最多。「2023年の忘年会で希望する開催時間」は、ビジネス・プライベートの忘年会ともに「2時間程度」にニーズが集まった。ただし、プライベートの忘年会の場合は「2時間程度」が33.6%、「3時間程度」が32.8%と僅差。昨年に調査したプライベートの忘年会の所要時間の最多は、2時間程度で約46%だった。

また「2023年の忘年会で重視すること」としては、ビジネス・プライベートの忘年会ともに「ネット予約ができる」点が上位に。またビジネスでは「飲み放題付のプランがある」こと、プライベートでは「ポイントがたまる/使える」「クーポン・特典が使える」に加え、「席だけ予約ができる」点も重視する傾向にあった。

ぐるなびPRO「2023忘年会は参加意向強まる ビジネスでは『大人数』、プライベートは『少人数』志向」より

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予算は4,500〜5,000円未満が最多。早期の予約ほど高単価の傾向

「2023年の忘年会で払ってもよい金額」は、ビジネス・プライベートの忘年会ともに「4,500~5,000円未満」が最多。ただし「5,000円以上」の割合を見ると、プライベートが約28%、ビジネスが約19%で、プライベートシーンならば金額が上がってもよいと考えている人が多いことがわかった。

ぐるなびPRO「2023忘年会は参加意向強まる ビジネスでは『大人数』、プライベートは『少人数』志向」より

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また、ぐるなびネット予約実績をもとに、コロナ禍前の2019年と2022年の忘年会予約について受付月ごと分析した結果からは、3年を経て5000円以上の予約単価が増加していることが明らかとなった。

「ぐるなび 忘新年会集客対策セミナーレポート」より

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さらに、12月よりも11月、11月よりも10月に高単価の予約が多い傾向だ。忘年会コースの早期割引などを早い時期から提案することで、高単価の予約を確保しやすくなるだろう。

コロナ禍を経て、忘年会への需要は変化しつつある。万全の態勢で4年ぶりの繁忙期を迎えたい。

※参考資料
・ぐるなびPRO:2023忘年会は参加意向強まる ビジネスでは「大人数」、プライベートは「少人数」志向
・ぐるなび 忘新年会集客対策セミナーレポート

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岩﨑美帆

ライター: 岩﨑美帆

1982年生まれ。NPO活動に没頭した 大学時代、塾講師、広告営業を経て、フリーライターに。食・健康・医療など生と死を結ぶ一本線上にある分野に強い関心がある。紙媒体、Web媒体、書籍原稿などの執筆の他、さまざまな媒体の企画・構成の実績がある。好きな言葉は「Chase the Chance!」