飲食店ドットコムのサービス

「初めて入る店は外観で決める」が6割。アフターコロナの居酒屋選びに関する調査レポート

LINEで送る
Pocket
follow us in feedly

画像素材:PIXTA

画像を見る

新型コロナ感染症法上の位置づけが5類へ移行後、居酒屋に活気が戻ってきている。そうした中、酒類小売チェーンストアを運営する株式会社カクヤスが、アフターコロナの居酒屋選びに関する調査を行った。本記事ではその調査結果を詳しくご紹介する。

【注目記事】渋谷『カクニマル』が常連客に愛される理由。初回で客の心を奪うスゴい「演出力」

調査方法:インターネット調査
調査対象:カクヤスメールマガジンに登録しているユーザー
回答者の平均年齢:50.7歳
調査期間:2023年7月6日~2023年7月9日

コロナ禍前後で35%の人が居酒屋選びに変化

はじめに、「コロナ前とコロナ後で居酒屋の店選びが変わったか」を質問。「変わらない」は64.2%、「変わった」が35.8%となり、4割近い人に変化があったことがわかった。

株式会社カクヤス調べ

画像を見る

続いて、「店選びで重視する点」(複数回答可)を尋ねたところ、上位5つは「店の雰囲気」(62.3%)、「“売り”の料理」(60.5%)、「コストパフォーマンス」(50%)、「お酒のラインナップ」(42.6%)、「立地、交通アクセス」(42.6%)という結果になった。

株式会社カクヤス調べ

画像を見る

また、「話題性」と回答したのはわずか0.6%だった。今回のアンケート回答者の平均年齢が50.7歳であることも結果に影響していると考えられるが、メディアやSNSなどで目にする流行よりも、自身の価値観で店を選んでいる人が大半のようだ。

「はじめて入る居酒屋は外観で決める」が64%

また「初めて入る居酒屋はどのようにして選ぶか」(複数回答可)という質問には、「お店の外観(佇まい、看板、のぼり、メニュー)」(63.6%)との回答が最多。さらに「グルメサイト(食べログ、ぐるなびなど)」(53.7%)、「友人、知人からのおすすめ」(41.4%)、「Googleマップ」(13.6%)、「SNS」(9.9%)と続いた。

株式会社カクヤス調べ

画像を見る

【注目記事】『HAJIME』米田肇さんが考える、身体と仕事のバランス。三つ星シェフがトレーニングに励む理由

近年、集客にはインターネットやSNSでの情報発信が不可欠と捉えられているが、やはりファサードやのぼり、立て看板などの工夫で視認性を高めることも重要であるとわかる。居酒屋だけでなく、飲食店は魅力的な外観づくりとデジタルの情報発信を両輪にし、柔軟な集客策を続けるべきだろう。

コロナ禍を経て、ライフスタイルや価値観は変容したが、一方で、店選びにおける「雰囲気・料理・コストパフォーマンス」の重要性は大きく揺らいでいないといえる。家飲みでは体験できない外食ならではの価値提供が、さらなる居酒屋の盛り上がりを後押ししそうだ。

この記事は役に立ちましたか?
はい いいえ
Pocket
follow us in feedly
飲食店ドットコム通信のメール購読はこちらから(会員登録/無料)
飲食店ドットコム ジャーナルの新着記事をお知らせします(毎週3回配信)
岩﨑美帆

ライター: 岩﨑美帆

1982年生まれ。NPO活動に没頭した 大学時代、塾講師、広告営業を経て、フリーライターに。食・健康・医療など生と死を結ぶ一本線上にある分野に強い関心がある。紙媒体、Web媒体、書籍原稿などの執筆の他、さまざまな媒体の企画・構成の実績がある。好きな言葉は「Chase the Chance!」